人生エコ化プロジェクト

ビオトープ、はじめました。

ビオトープ Facebookページをチェックしている人は知っているかと思いますが、実は最近、ビオトープを始めました。とりあえず形になってきて、あとは観察と微調整になるので、ここまでの過程をまとめたいと思います。とその前に、「ビオトープってなんですかぁ?」と思った人のために、簡単な説明を。

ビオトープ=生態系
語源はギリシャ語のbio(命)とtopes(場所)からきているらしく、ドイツ語で”ビオトープ”、英語では”バイオトープ”と読みます。科学技術でよく「バイオ○○」って聞きますよね。あの”バイオ”です。要するに、ビオトープは生物が暮らしている空間を指します。
自然観察

なので、そこに生物が住んでいれば、森や林、公園の池、沼地まで、規模は違えど全てビオトープと呼べるんですね。ただ、日本で言われているビオトープは、庭でできるような小さな規模のものを主に指しています。ちょっと大きめの鉢に土を入れて、水を張って、そこに水草やメダカを入れるようなイメージです。

私がビオトープを選んだ理由
自然観察がしたいからです。ビオトープと言っても色々な種類がありますが、私はただ鑑賞用として置くのではなく、そこにある生物の暮らしっぷりを観察したい。そこでどんな生物が、どう支え合っているのか、じっくり観察し、学びたい。
自然観察

自然の生態系には何一つとして無駄なものはなく、それぞれがお互いに支え合っています。これを人工的に作るのは至難の業でしょう。自然をしっかり理解しないといけないし、その為には毎日観察を繰り返して、眼を鍛えるしかないです。

水中では、魚、植物、バクテリアなどが支え合って生きています。魚が排泄物としてアンモニアを放出し、それをバクテリアが硝酸塩まで分解し、それを植物が吸収し水を浄化します。私は学者じゃないので細かい話はわかりませんが、水中のサイクルはこんな感じです。

以前、帰国後にやりたいことについて書きましたが、私がこれからやりたいことを実現する上で、もっとも重要となってくる能力が「自然を理解する力」です。これを鍛える上で、「自分で生態系をマネしてみたい」と思ったときに、ビオトープがすぐ浮かびました。そこまでお金はかからないし、けっこう一般的だから、気軽に始められるだろうと。

私のビオトープ
前置きが長くなりましたが、ここからビオトープを始めるにあたって、かかった費用、使ったもの、入れた生き物について書いていきます。これから始めたいと思っている人は、よろしければ参考にどうぞ。
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【用具類】
睡蓮鉢(直径40cmほど)ー5000円
用土(荒木田土、赤玉土)ー1800円
カルキ抜きー100円
水温系ー150円
pH試験薬ー1000円
バクテリア液ー200円
メダカの餌ー180円
濾材ー0円(家にあったので)

【いきもの】
日本メダカ(10匹)ー380円
ヤマトヌマエビ(5匹)ー700円
ミナミヌマエビ(5匹)ー400円

【水草】
アナカリスー300円
ヘアーグラスー800円
シペルスー600円
シラサギカヤツリー700円(通販だったので別途送料)
ホテイ草ー100円

合計 1万2410円

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自分で計算してみて言うのもなんですが、意外とお金かかってますね…汗

鉢ですが、水を張るので当然穴が空いたものは使えません。ホームセンターなどで”睡蓮鉢”として売られているものを買いました。水量が多ければ多いほど水は安定するので、小さすぎず大きすぎず、財布と相談しながら直径40cmサイズを買いました。
睡蓮鉢

田んぼの土が手に入れば一番良かったのですが、近所にもらえそうな場所がなかったので、ホームセンターで買いました。荒木田土は”田んぼの土”とも言われるそうで、ネトネトしていて粘土質です。赤玉土は園芸でもよく使われますね。人によって使う土や配合が違うので、どれが一番いい、というのはわかりません。ちなみに私の土の配合は、[荒木田:赤玉=7:3]です。

カルキ抜きとは、水道水に含まれる塩素を除去するものです。これは、バケツに水を入れて丸一日外に放置するだけでも抜けるので、必ずしも買う必要はないです。速攻水を入れたければ買うといいと思います。

pH(ペーハー)試験薬とは、水質をチェックする道具です。ph7.0が中性とされ、これより低いと酸性、高いとアルカリ性となります。これが、水の状態チェックの判断基準の一つになるので(結局は目視なんですけどね=日々の観察)、定期的にチェックしていきます。
pH試験薬

バクテリア液は、名前のまんまですが、生きたバクテリアが入った液です。水中のサイクルで重要な役割を担うバクテリアは、徐々に増えていきますが、最初は数が少ないです。なので、最初の水に少し入れてあげると安定しやすいかもれません。熱帯魚ショップに行けば、色々な種類のバクテリア液が売ってます。
バクテリア液

濾材は、普通は濾過器(フィルター)に使われるもので、バクテリアの住処として使われます。”濾過”と聞くと、汚いものを濾す、というイメージがありますが(浄水器など)、魚を水槽で飼うときのフィルターは”生物濾過”と言って、そこにバクテリアを住まして、排泄物を魚に無害なレベルまで分解してもらう、という感じです。ビオトープにフィルターは設置しませんが、「バクテリアの住処必要じゃね?」という発想で入れてみました。これはうまくいくかわかりませんが実験です。

濾材

自宅にあった濾材

生き物に関しては、王道ですがメダカを入れました。他にもコケ取り役としてエビを2種類。最初にヤマトヌマエビという種類を入れたんですが、これは繁殖がかなり難しいことがわかり、もう1種類投入しました。ミナミヌマエビの繁殖はそこまで難しくないようです。他にも金魚を検討しましたが、泳ぐ力が強いし、フンの量も多いということで見送りました。
日本メダカ

水草については、水中だけで育つ沈水植物(アナカリス)、根は水中だけど地上で育つ抽水植物(シラサギカヤツリ、ヘアーグラス、シペルス)、あと浮き草としてほてい草を入れました。メダカはけっこう臆病なので、浮き草を入れてあげると隠れ場所になって落ち着くっぽいです。そして、よくわかりませんが、エビたちはいつもほてい草の根っこばかりいじってます。他に掃除すべきコケたくさんあるのに…笑

という感じで、とりあえずビオトープが立ち上がりました。毎日の水温チェック、定期的なpHチェック、あとはとにかく観察を繰り返して、いきものや水草を調整していきます。難しいとは思いますが、最終的なゴールはメンテゼロです。メダカにエサをあげなくても、水換えをしなくても、全く問題のないサイクルをここで実現したいです。すごーく時間はかかりそうですが。
ビオトープ

追記 – 2013年7月16日 –

スタートして2ヵ月が経過したので、近況報告を書きました!

ビオトープの近況報告。スタートから2ヵ月が経過しました

この記事を読んで頂くとわかるのですが、実はブログを新しくスタートしています。「農業」「アート」「ウェブ」を軸に、ネットにうもれた価値ある情報を発信し、私自身のプロジェクト(アクアポニックス農業やビオトープ)の近況報告もやっていきます。よろしければご購読ください〜 → PENGINE

コメント1件

  1. ピンバック: ビオトープの近況報告。スタートから2ヵ月が経ちました | PENGINE

  2. 松島真知子

    ビオトープ、良いですね。^_^
    3年前から、卵を別の水槽にしてから、メダカが増えて今500匹います。
    火鉢や農業用のバケツ、衣装ケースなどに入れて100匹づつに分けてますが、春になると又増えて困るのでビオトープにすれば素敵だし、メダカも増えないから良いですね。^_^

    やってみます。
    春が楽しみ^_^

    やってみます。^_^

    • 松島さん

      こんにちは!お返事が遅れてごめんなさい。

      メダカ、すごいですね!ビオトープにすると、なんだか小さな世界を眺めているようで、たくさん発見があります。当たり前のことなのですが、こういう意識は日常では感じづらいの、ビオトープは身近にできるもののひとつなのかなぁと^^

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