最初の1週間はニューデリーでカウチサーフィンのホストに会ったり、観光地を回り、その後の3週間は、リシュケシュで「パンチャカルマ」のコースを受けました。そして後半は、ヒマラヤ山脈のトレッキングを2回、富士山より高い山も登りました。最後の2週間は、再びリシュケシュに戻ってきて、何をするでもなく、ダラダラ過ごしていました。(笑)
当初予定していたルートは、「ニューデリー、リシュケシュ、バラナシ、コルカタ、ダージリン」です。でも、ニューデリーやリシュケシュで旅人や現地の人から話を聞くうちに、ルートを大幅に変え、バラナシもコルカタもダージリンも行きませんでした。
でも、なんにも後悔してません。
バラナシのガンジス川でバタフライできなかったし(行ったらやったのか?)、ムンバイの映画館で映画も観れなかったし、ダージリンで本場の「ダージリンティー」も飲めませんでした。
でも、何ひとつ、後悔してません。
その代わりに、ヒマラヤ山脈のトレッキングで自分を再発見できたし、現地人だってあまり行かないような山奥の町で温泉に入ったりもしました。
山奥でのバスやジープの乗り換えや、トレッキングは大変なこともあったけど、あれはあれで”現地”に触れた瞬間、もしくは”自然”を感じた瞬間でした。
そんなわけで、トレッキング以降、良い意味でインドはもう「お腹いっぱい」になってしまい、私の感受性が悲鳴をあげていたので、最後の2週間はリシュケシュに滞在、いやほぼ”暮らして”いました。
旅の出発前は、あれほど優先順位の高かった「タージマハル」は、今回は行かないことにしました。デリーから日帰りで行くこともできたけど、今行くと、ToDoリストにチェックをするような、「とりあえず」な感じで行くことになる気がしたので。「タージマハル」はまた今度ですね。
インドって旅する前から「すごい国」という印象は持っていたのですが、2ヶ月間滞在して、それを本当に感じます。
何がすごいって、とにかく深いです。底なしです。私が言うインドの”すごい”は「大自然」だけど、他の人が言う”すごい”は、「宗教の深さ」かもしれないし、「瞑想やヨガの素晴らしさ」かもしれない。多分、このバリエーションはインドでは無限にあります。
以前バンコクで出会ったアメリカ人が言った言葉がすごくわかる気がします。
「6ヶ月間インドを旅したけど、何も観れていないと思う。」
私は、今まで行った日本の場所で一番好きなのは「京都」です。でも、2日間しか滞在しなかった。そういう意味では、「本当の京都」は観れていません。
日本にだって行ったことがない場所がたくさんあるのに、その何十倍もの面積のインドを2ヶ月で観ようなんて無理な話。
でも、その2ヶ月だけでも、私の価値観を大きく揺さぶってくれました。
今後の旅のスタイルを大きく変えていこうと思います。
ひとまずさようなら、インド。
【小ネタ】
私は今までの旅で、一度だけ、パスポートを失くしそうになったことがあります。しかも、自分の不注意で。
それはニューデリーで、携帯のSIMカードを買いに行ったとき。インドではSIMカードを購入する際に国の決まりで、外国人はパスポートを提示しなくてはいけないのですが、預けた後、料金の話の説明で頭がいっぱいになってしまい、そのまま返してもらうのを忘れてしまいました。
パスポートが無いことに気づいたのがその3日後で、記憶をたどると、SIMカードの購入時しか思い当たらなかったので、すぐ電話しました。
発見が遅れた言い訳をすると、パスポートは普段着ているジャケットの内ポケットに入れ、ジャケットのジッパーも閉めているので、盗まれる可能性はほぼあり得ないんです。それで、内ポケットのジッパーが開いていて、パスポートがないことに気づいたとき、自分で取り出した時だな、と思いました。
購入した直後に知らない電話番号から着信が来ていたのですが、インドは迷惑メールや間違い電話が多いのでそのまま無視していたら、この着信がお店からのもので、「パスポート忘れてますよ」という知らせだったんです…
親切なお店でよかった… ほんと…
以降、iPhoneで毎朝「パスポートある!?」というリマインダーを設定しています。
失くすとほんとシャレにならないので、パスポートの管理は十分に気をつけましょう。(自分へ)
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